行商レポート vol.04:Art Lab TOKYO


courtesy of each artist, Art Lab TOKYO|Art Lab AKIBA, gemba-firm and SPIRAL/Wacoal Art Center
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アートラボ・トーキョーのギャラリー紹介は こちら から。
他の展示風景・作品画像は こちら から。

アートフェア「行商 〜ギャラリー・サーカス」が終了しました。ご来場されたお客様が、お好みのアート、そばに置いておきたいアート、あるいは自らの感覚を刷新してくれる様な素晴らしいアートと出会えたなら何よりです。作品をご購入された方々におきましては、大事にして楽しんで下さいね(って私が言う事でもないのですが)

今回の更新より、各ギャラリーの出展内容を紹介して行こうと思います。ご来場頂いたお客様が「ああ、そうそう、こんなのあったのよ!」と、このアートフェア、出会った作家作品の栞にして頂ければと思います。また、残念ながらご来場頂けなかった皆様に、雰囲気をお伝え出来ればと思います。気になる作品があったら、そこからギャラリーに行けますしね。って、そうそう、このフェアで現代美術にご興味持たれた皆様、是非ギャラリーにも作品を見に行って下さいね!

と言う事で頭が長くなってしまいましたが、会場で配られていた(あるいは公式HPに掲載されている)フロアマップに従ってレビューを書き進めて行きます。まずはアートラボ・トーキョーから。

平面も立体も大きい作品が多かったですね!今年から始まるアートフェアを景気良く彩るかの如くです。サブカルがその出発点にありそうなどの作家も、良い意味でアクがあり、ブース全体から異形とも言える迫力がありました。旧きを識り新しきを創る作家もいれば、「私」から始まった制作が時代と繋がっている作家まで、色とりどりでした。余談かもしれませんが、皆さんのプロフィールも個性的です。マンバなんて言葉久しぶりに聞きましたよ〜(近藤智美さんについてなんですが)

妖怪や古来の神が(あるいはそれについて描かれた絵巻が)現代の風景とミックスされている樽屋タカシさんの作品や、浮世絵にけいおん!が組み合わさった様な撫子凛さんに、エロティックな画面に惹かれてしまいつつ、キャンバスの脇まで美意識が徹底されてる樋口裕子さんなどなどなど、やっぱアク強いわ!な作品群の中で、頭がなんか手で凄い事になってる大きな作品と共に出展された、近藤智美さんの女性の胸元を描いた小さな作品がどうにも印象的でした。ごくノーマルな(別に他の作品がアブノーマルっていう訳じゃないですよ!)その作品は、繚乱な壁の中に静寂をもたらしていました。ブース向かいには立体作品が3点。ひとの上にひとが逆さに乗ってる木彫の作品が富松篤さんで、並ぶ小作品と「な、内臓見えてる!」な半身のセラミック作品が福島かほりさんの作品です。アートフェアって数多くの作品を一度に見る事になる為、全てのギャラリー全ての作品を覚えている事は難しく、余程印象的でないと忘れてしまう作品も出て来てしまう事止む無しなんですが、比べて平面より作品数の少ないおふたりの作品、インパクト大で忘れられなさそうです。カフェからも見渡せる良い場所での展示でしたし、きっとカフェでお茶してた人達の印象にも残っている事でしょう。